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心地よい生理ってどんなもの? 「Let’s Talk about PERIODS」参加者と考える、生理に関するやさしい世界

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2020/03/10

2月23日、生理について知って語り合い、自分たちの心地よい生理との付き合い方を見つけていくためのイベント「Let’s Talk about PERIODS」が開催されました。

このイベントは、「若い世代が生理について話したくても話せる場がない」ことに課題を感じた生理用品ブランド「エリス コンパクトガード」が、インディペンデントマガジン『HIGH(er)magazine』編集長として生理に関する特集を組んだこともあるharu.さん、性教育に取り組む大学生で、学内のトイレに生理用品を置く活動をおこなっている中島梨乃さんと一緒に企画してきたものです。

この記事では、参加者同士が「#心地よい生理の話」をテーマにワークショップを行った第三部の様子をお届けします。初対面の方同士で生理について話し合う環境。そこには、想像以上にやさしい世界が広がっていました。

haru.さんが思い描いた、家族の中にある生理の風景

第三部は、haru.さんと「エリス コンパクトガード」が制作したオリジナルショートムービーの鑑賞から始まりました。

登場人物は「姉」と「弟」のふたりだけ。時間も2分程度と短い動画ですが、その中には「身近な人と生理について話しやすい環境をつくるにはどうしたらいいか」について考えた、haru.さん と「エリス コンパクトガード」チームの想いが込められていました。

「この動画は『家族と生理』をテーマにしていて、姉と弟の間でどのように生理が存在していたら心地よいかな、ということを考えて作りました。動画の中で弟が、姉が忘れた生理用品のポーチを届けてくれるのですが、これがもし、生理用品じゃなくて化粧ポーチでも、スマホでもいい。でもたまたまナプキンが入ったポーチだった、っていうくらい自然に、日常のなかに生理があって、それをみんなが普通に思っている状態を描きたいと思いました」

大きな事件が起きるわけでもなく、一貫してふんわりとやさしいタッチで描かれる日常の一コマ。まるですでに当たり前にあるような風景に、近い未来を感じました。

「話したくないことは無理に話さなくていいですよ」ではじまった、心地よい時間

ワークショップの時間は全部で60分。5分間の自己紹介タイムを経て、第一部で聞いた生理に関する医師のお話第二部で知ったナプキンの仕組みやバリエーションの説明、様々な女性たちの生理との付き合い方などを思い出しながら「過去にあった生理に関するうれしかったこと/悲しかったこと」について考えてもらいます。最後に、グループで話した内容をシェアしてもらい、職場や学校などのシチュエーションを決めたうえで「心地よい生理の環境」について考えてもらおうというものです。

自己紹介のときからすぐに打ち解けて笑い声が聞こえるグループもあれば、シンキングタイムになっても筆がなかなか進まない人も。

参加者の方の緊張がほぐれるようにと「今すぐには思いつかない人は小学生の頃の話や、あのとき生理について打ち明けられなかったという話でもいいですよ」「言いたくないことは無理して言わなくていいですよ」「たくさんじゃなくてもいいですよ」と、haru.さんがやさしく語りかけたおかげか、皆さん少しずつ考えがまとまり、話し合いの時間にはどのグループも和気あいあいと話し合っていました。その様子はまるで、恋愛や好きな音楽・映画の話をしているかのよう。登壇者ふたりが願った心地よい空間がすでに広がっています。

お話の中には、「生理のことを話すのは恥ずかしいことだと思っていたから、小中学生のときにプールの脇で見学するのが嫌だった」「男性が中心の職場で生理を言い訳にするなと責められた」という過去の悲しかった経験や「女子校では男性の先生も生理について勉強してくれていたから友達同士でもオープンに話せた」「安心して語り合える場があったらいいと思う」といった理想の環境についてなど、職場や学校、上司やパートナー、友達同士など、いろいろなシチュエーションが挙げられ、25分では時間が足りないほど。普段は話す機会がないテーマの分、安心できる環境で語り合えるのがうれしかったのかもしれません。

生理を隠さなくてもいいような環境づくりができたら

自己紹介を含めて約60分のディスカッションタイムが終了し、各グループの発表の時間に。「小学校の性教育で男女を分けず、一緒に学ぶことが当たり前の環境であってほしい」という性教育に照準を合わせた意見など、4つのグループそれぞれが違った視点の発表をしてくれました。心地よい生理の環境をつくるアプローチはこんなにもたくさんあるんだと驚くとともに、可能性の広がりに希望が感じられます。

また、「男女問わず、天気のことを話す感覚で生理について話せれば、自然と知識が身につくのではないか」と話してくれたグループに対しては、haru.さんから「男性の中には生理について知りたいと思っている人もたくさんいる」と勇気づけられるコメントも。

また、発表者の方の中には「女性の生理について男性に知ってもらうだけでなく、男性を含めて、一緒にすごす人の体調を自然と気遣えるようにしたい」と話してくれた人もいました。お互いが少しずつ歩み寄れるような環境が、本当の意味での心地よさにつながるのかもしれません。

全グループの発表を終えて、haru.さんは「女性たちが自分たちのために、生理周期をより心地よく過ごすための様々なアイディアを出し合い、ひとりの悩みをみんなで共有しながら意見交換をする。そんな生き生きとした空間に、とてもパワーをもらいました。少しでも参加された皆さんが自分の身体や女性の権利について考えたり、対話をするきっかけとなれば嬉しく思います。自分にできることを一歩ずつ。見たい未来は自分たちでつくっていきましょう」とコメント。

中島梨乃さんは「今までひとりで性教育に関する活動をしてきましたが、ひとりで考えていると新しいアイデアが出ずに苦しいこともありました。今日のようにいろいろなバックグラウンドの方が集まって話し合える環境をたくさんつくっていきたいです」と意気込んでいました。

最後に、記念撮影をしてイベントは終了。

終わってからも参加者同士や、登壇者を交えての話が盛り上がるなど、その熱気はしばらく続いていました。参加者の方に感想を伺うと「生理に関する前知識を得たうえでワークショップに入ったので、話しやすくてよかったです」というものや、「haru.さんの活動全般に興味があって来ましたが、生理について深く考えるきっかけになりました」などと答えてくれました。

はじめましての人同士も生理についての話題で盛り上がった一日。生理について安心して話せる世の中に向けた小さな一歩になりました。参加者の方ひとりひとりから生み出され持ち帰られた「心地よい生理との付き合い方」が、いろいろな場所で咲くことを願っています。


本イベント「Let’s Talk about PERIODS」 第一部・第二部の様子は以下の記事からお読みいただけます。

第一部の様子 生理周期ってどのくらいが普通なの?PMSって何?Z世代が婦人科医に聞く生理の話
第二部の様子 なかなか聞けない「他の女性の生理事情」と「生理用ナプキンの中身」の話


若年層のハートを捉えた生理用スリムナプキン 「エリス コンパクトガード」

「2mmの薄さで5時間サラサラ(*)」がコンセプトの生理用スリムナプキン「エリス コンパクトガード」は、授業やアルバイト、部活動などで長時間ナプキンを替えられない若年層の女性に向けて開発されました。「生理用品らしくないオシャレなパッケージデザイン」を求めるニーズに合わせ、機能性とデザイン性を兼ね備えた商品です。

(*大王製紙株式会社による基準)

エリス コンパクトガード(軽い日用)羽なし 36枚
エリス コンパクトガード(多い昼〜ふつうの日用)羽つき 28枚
エリス コンパクトガード(多い昼用)羽つき 23枚
エリス コンパクトガード(特に多い昼用)羽つき 19枚
エリス コンパクトガード(多い夜用)290 羽つき 15枚
エリス コンパクトガード(特に多い夜用)330 羽つき 14枚


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