暮らしにゆとりが産まれる「下味冷凍のメリット」とは

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2020/01/21

日本人女性の家事負担は、世界一重いと言われています。同時に、海外の国と比較して家事に求める品質も高く、多くの女性が日々の生活に追われて自分の時間もままならないのが現状です。そこで、時間にゆとりを持つためにぜひとも試してほしいのが「下味冷凍」。料理を短時間で仕上げることができ、家事の負担をグッと減らすことができます。節約アドバイザーであり、小学生の男の子のママでもある丸山晴美さんに、暮らしにゆとりが産まれる下味冷凍のメリットを教えていただきました。

共働き世帯が当たり前になった今でも、家事負担は女性に偏りがちです。一人の女性が、会社員、妻、お母さんと、複数の役割を担うことも珍しくありません。忙しい毎日の中、ふと我に返ったとき、自分の時間がまったくないことに気がつく人もいると思います。何を隠そう、私自身もそうでした。

日々の生活の中で、特に負担が大きかったのが食事の支度です。献立を考え、買い物に行き、下ごしらえをして調理して、作りながらも片付けて、食卓に並べ、食べたら洗い物、そしてまた仕込み…。日中働いているときでさえ、「帰ったらご飯を作らなければ」と、気持ちが休まるときがありませんでした。今まさにそんな状況に置かれている方もいるはずです。

でも、大丈夫。ちょっと工夫するだけで、家事の負担を今より減らすことは可能です。それが「下味冷凍」。料理を短時間で仕上げることができるテクニックです。

作り方は簡単で、ジップロック®フリーザーバッグにお肉やお魚を入れて、調味料で味付けをし、冷凍庫で保存するだけ。下味冷凍することで、お肉やお魚が柔らかくなったり、臭みも抜けて味が染み込みおいしくなります。また、冷凍する事で長期保存が可能になるので今社会問題となっている家庭から出る食品ロスも少なくなります。

豊富なレシピ、バリエーションいろいろ

ヨーグルトやカレー粉を使った『鶏肉のスパイスヨーグルト漬け』、ごま油と塩と長ねぎを効かせた『豚バラねぎ塩味』など、下味冷凍のレシピは、たくさんあります。どれも、食材と調味液をジップロックに入れるだけなので、簡単です。材料を少なく簡単に作りたいというのであれば、塩麹漬けがおすすめです。ジップロックに鶏肉と塩麹を入れて揉み込むだけで、鶏肉がより柔らかくなります。唐揚げにするととっても美味しいですよ。

私は、下味冷凍の準備はお休みの日にまとめてやるようにしています。あらかじめネットスーパーで、お肉を2キロまとめ買いして、その日のうちに全部、ジップロックに小分けに入れていきます。安い時にまとめ買いしておけば、節約にもつながりますね。鶏胸肉や、豚コマなどの安いお肉でも、下味冷凍すれば味がしっかり染み込んで美味しくなるので、ありがたいです。

一回で作る目安は、二種類くらい。たとえば鶏肉を2キロ買ったら、1キロはカレー味、もう1キロは塩味にするといった感じです。種類をたくさん作りすぎるとかえって大変なので、二種類くらいがちょうどいいです。私は、下味冷凍を作るとき、子どもにもお手伝いをお願いしています。「この袋を揉んでね」とか「この調味液を入れてね」とか、簡単なことから始めて、料理に興味を持ってもらうことが狙いです。子どものいるお母さんは、ぜひ、お子さんと一緒に準備してみてください。

下味冷凍のメリットは調理時間の短縮

私がよく使うのは、Mサイズのジップロック。家族の夕飯を作るのに、ちょうどいい量なんです。朝出かける前に使う分だけ冷蔵室に移して解凍し、夜はそれを焼けば、メインおかずの完成です。あとはお味噌汁とカットトマトなど副菜をつければ一つの献立になります。

下味冷凍のおかげで、食事の支度が本当に楽になりました。食材がより美味しくなるのも重要ですが、何より一番のメリットは、時産です。下ごしらえの手間が減りますし、献立を考える必要もありません。時産は、時短によって新たな時間を産みだすことにより、ゆとりを産むこと。時産によって産まれた時間を楽しむことを示しています。私は、時間にゆとりが産まれたことで、お風呂にゆっくり浸かることができるようになりました。一人でのんびりできる至福の時間です。