2015年の新語・流行語大賞にノミネートされるなど、ここ最近、「ミニマリスト」が多くの注目を集めています。ミニマリストとは最小限（ミニマム）のモノで暮らす、“持たない暮らし”を実践する人のこと。家財道具や衣類などを「断捨離」するのはもちろん、AV機器や通信機器も整理し、身の回りのモノを極力減らして生活しています。

もしスマートフォンが1台あれば、電話やカメラ、時計、カレンダー、地図、ゲーム機、音楽プレイヤーも兼ねてしまいます。カメラや時計も必要だからと無闇にモノを買い足すのではなく、スマートフォンで済ましてしまう――。そうした生き方、ライフスタイルのことです。

ただ、そうしたミニマリストの方であっても、意外に見落とされがちなのがスマートフォンの契約やサービスの内容。日本では、携帯電話会社（キャリア）がスマートフォンと通信のキモであるSIMカードを、セットで販売する時期が長かったこともあり、携帯電話会社が提供するスマートフォンをそのまま使い続けている人が大半でしょう。また、一度も利用していないのに、何となくサービスを登録したままにしている人も多いかもしれません。

「ミニマリスト」なら通信の契約にも注意を払うべき

こうした状況の中、「やはりスマートフォンの契約内容も、きちんと断捨離したい」という生粋のミニマリストにぴったりなのが、携帯電話会社の制限を受けない「SIMフリー端末」と「格安SIMカード」の組み合わせです。SIMフリー端末は、新しいスマートフォンを購入してもいいですし、今まで使っていた端末や中古など、最近の端末なら多くが対応しています。

格安SIMカードについては、NTTコミュニケーションズが提供する「OCN モバイル ONE」がおススメです。最大の特長は、通信量を1日ごとに決める「日次プラン」があること。まずは月額1600円（税抜）と一番安価な「110MB/日コース」を選ぶのが、賢いミニマリストへの近道でしょう。

「110MBって、実際どうなの？」と心配する方がいるかもしれません。例えば、終日スマートフォンを利用するビジネスパーソンが、通勤途中や昼休みにWebサイトやFacebookを閲覧、メールをやり取りし、帰宅後に動画を30分ほど見たとしても、十分間に合うデータ容量です。

データの繰り越しでお得感が倍増

「そうは言っても、容量の大きい動画などをたくさん視聴して、利用データ量が限度を超え、通信速度が遅くなってしまうこともありますよね。私の周りでも、『データ容量がオーバーした』『制限を超えちゃうか心配』といった話しをする人が少なくありません」とNTTコミュニケーションズの沼田梨江さんは指摘します。

NTTコミュニケーションズ株式会社
ボイス＆ビデオコミュニケーションサービス部 販売推進部門 第三グループ
沼田梨江さん

最近では、インターネット上に数多くの面白い動画が公開されており、何気なく視聴しているだけで、利用容量の上限に達してしまいやすい環境です。そして、いったん通信速度が制限されると、これまでは追加で費用を払うか、制限が解除されるまで何日間も待つしかありませんでした。

数多くの事業者が展開する格安SIMカードも状況は似ており、月ごとに利用データ量の上限が決まっていて、それを超えると速度を制限されてしまうのが一般的です。中には、月ごとの上限に加え、3日間の合計利用量でも制限がかかるものがあります。

ところが、OCN モバイル ONEの日次プランだと、日単位で利用量が決まっていて、仮にある日、上限に達したとしても、翌日には速度制限が当然解除されます。「月末近くになって『容量オーバーしないか』とビクビクしたり、制限にひっかかり何日間も低速で我慢したりといったことがありません。日次プランはメニューとしてシンプルで、本当に気軽に使えます」（沼田さん）。

さらに、使わなかったデータ容量は翌日に繰り越せるため、例えば日曜日は自宅のWi-Fiを使って節約し、20MBしか使わなければ、月曜日の利用可能量は110MBに90MBがプラスされ、200MBになります。繰り越しによって、ほぼ2日分のデータが利用できるというワケです。

面倒な設定もアプリにお任せ

シンプルなプランで使いやすさも理解したものの、格安SIMカードの設定が難しそうだと、しり込みする人もいるでしょう。OCN モバイル ONEの場合、設定は非常に簡単。構成プロファイルと呼ばれるデータを「OCN モバイル ONE アプリ」の接続設定機能からインストールするだけだからです。

それもお手上げな方は、最近増えている家電量販店のSIMカードカウンターなどの店員さんに、相談するものおススメです。SIMフリー端末と格安SIMカードをフル活用して、ミニマリストに最適なシンプル&フリーなスマートフォンを手に入れてはいかがでしょう。